JJJ(ジャカルタジャパンジガーズ)

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釣り上げろコモド(10/22-24)

イートンは激怒した。

必ず、かのバ○ィックエアの遅延を許してはならぬと決意した。

イートンには旅客機はわからぬ。

イートンは、ただの釣り人である。糸を垂らし、魚と遊んで暮らしてきた。

けれども遅延に対しては、人一倍に敏感であった。

10月21日夕刻、イートンはバ○ィックエアから、ラブアンバジョ行きの便を遅い便へ変更するとの連絡を受け、すぐさま抗議した。

 

バ○ィック「OK、ミスター、元の便に戻します」

自分「え?元の便があるの?元の便がなくなったから遅い便に振り返られたんじゃないの?」

バ○ィック「元の便はあります」

自分「え?じゃあなんで遅い便に振り返られたの?」

バ○ィック「変更後のチケットはこちらになります(添付)」

自分「うーん。。。Thank you!」

 

今回はJJJベトナム支部からN山さんも参加される(というよりもN山さんの釣行に同行させてもらった)ので、慌ててN山さんに連絡、無事、”勝手に変更された便を元の便に戻す”という謎の対応を終えた。

ローカル曰く、きっと客があまり集まらなかったので、別の便に変更してみて、クレームがなければ元々の便は飛ばさないつもりだったんだろうと。日本にはない柔軟さだと逆に感心してしまった。。

 

当日も電光掲示板に便が記載されていなかったり、受付で「その便はキャンセルされた、いや、やっぱりある」と言われるなど、ドキドキ体験があったが長くなるので割愛。

 

色々あったが結局無事ラブアンバジョに到着し、予定通りスタート。

いつものカイザー挺と凄腕のヌルディン船長。贅沢にも2人で貸し切り。

 

今回、初めてN山さんとの釣行だが、N山さんはGTを求めて世界を旅する凄腕アングラー、しかもルアーを見ると全部某社のハンドメイドウッドルアー。。ロストにビビってできればプラスチックルアー使いたい私との格の違いをいきなり見せつけられた。

 

ジャカルタはもう雨季に入っている感じだが、コモドは12月から雨季らしく、まだ乾季のためか雲も緑も少なく、青空と岩肌の世界。まさにサバナ気候という景観でテンションが上がる。

が、なかなかGTのバイトが少ない、出てもショートバイトだし追い食いもなく、なかなか乗らない。。

スタートが若干遅いのであっという間にランチタイムになる。

 

いつもの丸山さんの手作り弁当。本当に美味しい。ラブアンバジョにレストランを開いて欲しいくらいだ。

 

ランチ終了後、休憩もせずにさっさと釣行を再開。やはり海外から来るアングラーは気合の入り方が違う。シュノーケリングしたりジギングで遊んだりはしない。

 

気合が通じたのか(潮が流れ始めただけなのか)嬉しい今釣行ファーストフィッシュはN山さん。

 

 

 

その後、突然のナブラ。

船の周り見渡す限りのナブラが発生し、あちこちで大型のGTがベイトを追いかけて飛び回っている。もはやどこに投げても食ってくる。

そんな中でN山さんは見事良型をキャッチ!

 

25キロの黒くてカッコいいGTだった

私はワンキャストワンバイトにも関わらず3バイト、2ヒット、2バラし。。ナブラ完全に終了。。

半ば諦めムードの中で適当にキャストしているとヒット!

キツめにセッティングしたドラグから糸が止まらず、水深40mあるのに走る走る。結局岩に擦られ、バレてしまった。。ドラグをフルロックにするべきだったか。悔やんでも悔やみきれない。

 

その後、試したかったルアーでなんとか1キャッチするも、天気とは裏腹に気持ちは晴れない。。

なんとかコモドサイズ。プラスチックルアーだって釣れる!

 

結局初日はN山さんが5匹、イートンに至っては1匹という釣果だった。

1匹という数はさておき、大物が欲しかったところ、腕不足で大物をバラしてしまったのが残念で仕方がないのだが、美しい景観と夕日に心が癒やされる。

写真では伝わらないほどの美しさ

 

 

2日目

船長には、小さいのはいらない、数もいらない、大きいのが1本穫れればいいと伝えて7時に出港。

 

 

巨大な沈み根から出てきたファーストフィッシュは。。。

 

小さいじゃん。

 

しかし昨日とは何かが違う。はっきり言って昨日より釣れないが、だからこそなんか大物が出そうな予感がする。N山さんも同じことを思っていたようで、漠然とした感覚にも自信がつく。今日はもうプラスチックルアーは投げない。

 

しばらく沈黙が続いたが、昼前にど派手なバイト。激流に入り込まれ、悶絶しながらもなんとかグッドサイズをゲット。

水深20mなのでよく走った。十分大型だが狙いはさらなる大型だ

 

ランチ休憩を挟み、新たなポイントへ。

ポイントに近づき、我先にキャストするも、流石にまだポイントから遠すぎて全然届かない。

 

はずが、遠くからすごい勢いで黒い魚影がすっ飛んできてバイト!キツく締めたドラグからどんどん糸が出される。

自分「水深は?」

船長「17メートル!」

自分「だろうね!底見えてるもんね(絶望)!」

意を決してドラグをフルロック。怖いが、もう大物を逃したくない、そして高価なルアーを無くしたくない気持ちが恐怖に打ち勝った。

 

人間の偉大さは―恐怖に耐える誇り高き姿にある― ギリシアの史家、プルタルコス

 

そんな誇り高き姿ではなかった。

腰を落としても強引に引っ張られて無理やり立たされる(誰かに立たされるなんて学生時代に授業中居眠りして以来だ)。

そして何度か海に引きずり込まれそうになりながら、ただただ耐える。でも絶対に逃したくない。

そうこうしているとN山さんもヒット!こっちもデカい!

 

 

 

35キロと30キロの大型のダブルヒット!

 

 

息つく間もなく、近くのポイントで再開、N山さんのルアーを巨大なGTがひったくるのが見えた!

死闘の後にも関わらず、疲れを見せない流石のファイト。しかも常時スタンディングファイトで、すぐに寝技に持ち込もうとする自分との腕の違いを見せつけられる格好となった。

 

一進一退の攻防を経て上がってきたのはなんと自己記録の40キロ!

デカいし銀ピカで本当にカッコいい

 

更にこの後、N山さんのルアーにこの40キロよりもはるかにデカいのがバイトするのが見えたが乗らず。。あれは本当にデカかった。

 

 

その後は小型を追加していく。

 



結局その後大型は出なかったが、念願の大型が穫れて大満足だった。

 

(おまけ)

3日目はN山さんのみ釣り、私は観光。

ラブアンバジョは次々と新しくてオシャレなレストランやカフェ、ホテルができていて、釣りだけでなく観光地としても非常に素晴らしいのでおすすめできる。

名物のロブスターに舌鼓

 


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