JJJ(ジャカルタジャパンジガーズ)

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コモド遠征(9/28~10/1)

9月28日から10月1日にかけて、コモド島に遠征してきました。

メンバーは

・先日ラツーで20キロのハタを釣り上げて今世紀の運を使い果たした男、ももさん

・コモドリベンジ&初キャスティングGTに燃え研鑽を積んできた男、ブアカーオさん

・どんな時もどんな所でも釣果が保証されている男、レッドブル船長

・コモドの暑さに体を慣れさせようとサウナに通い体調を崩した男、イートン

の4名。

 

9/28の早朝、スカルノハッタ空港に集まったメンバーの表情は曇っていた。

実は直近のGTキャスティングの釣果がコモドとは思えないほどシビアだったのだ。

今釣行では移動の関係で初日と最終日に半日ジギングを入れているが、イートンとしては正直こっちが本命になるような気がしてならなかった(名推理)

 

行きはバリ経由だが、ロストバッゲージも遅延もなく無事滞在するラブアンバジョに到着。

飛行機の中から見える絶景

 

ここでコモドや、インドネシアへ釣行する方へのご参考。

インドネシアではロストバッゲージが結構生じます。

ロストバッゲージどころか購入したチケットが勝手に取り消されていたり、ダブルブッキングされていて無効にされるロストチケットすら生じるので、ロストバッゲージなんてまだまだ可愛いものです。「まさか!」という事が起きるのがインドネシアです。

そこで、少しでもロストバッゲージの確率を減らすため、イートンは預け荷物(タックルボックスとロッドケース)にはデカデカと行き先とイラストを書いて貼っています。

インドネシア人は気さくな人が多いので、この荷物を見られると「コモドに行くの?何しに行くの?」と色んな人に聞かれることになりますが、大事な釣具を変な所に送られ、釣り場についてもタックルが無いという悲惨な状況に比べれば遥かにマシです(と個人的には思う)。また、タックルボックスやロッドケースには鍵(南京錠)をした方が良いです。

旅の恥はかき捨て

 

今回の釣行は

初日:半日ジギング

二日目:GTキャスティング

三日目:GTキャスティング

四日目:半日ジギング

というスケジュール。

半日ジギングは、フェルチ尾さんがたまたま知り合って以降、JJJメンバーがお世話になっている地元の漁師さんにお願いしている。

初日は予定通り到着したので漁師のおっちゃんに連絡して少し早めにスタートしてもらう。

 

いざ出港

 

このおっちゃん(息子と思しき兄ちゃんも同船してくれた)良い人だし、何より魚探もGPSも使っていないのに目的のポイントに行ってくれる。

漁師のおっちゃん「ここは水深◯◯メートルでかけ上がりだ」

確かにジグを落として感触を確かめると大体合っている。何も無い海上で何を目印にしているのか全くわからないが、スマホでゲームしながらもドテラでポイントを過ぎると流し直してくれる。

 

今釣行一発目はももさんにIkan ayam。

隣で変なジャークしているなと思ったらヒット。聞けば20キロのハタを釣ったのもこの通称ももジャークらしい。

美味しいらしい

 

続いて普通のワンピッチジャーク(ちょい速め)をしていたイートンにヒット。

かけた瞬間に分かる、99%GT。

明日キャスティングするからその時まで待ってほしかった。

そしてGTと分かるやいなや皆スルー。

あれ?皆GT釣りに来たんですよね?

このGTがイートンにとって今回最初で最後のGTになろうとは、この時は、、、正直思っていた

 

午後スタートなのですぐに夕マズメ。

ももジャークをしていたももさんにヒット!

すごい引きで全く上がってくる気配がない。

体力おばけのももさんですらしんどそう(元々体調があまり良くなかった)

正直ももジャークを舐めていた隣のイートンは「GT、GT、99%、いや100%GT」などと煽っていた。

が、上がってきた魚体はなんか赤い。

え、うそ!?GTじゃない、どころか本命??

まさかのカンパチ9.5キロ!

今世紀の運は残っていた!

GTとか言ってすみませんでした

 

ももさんのカンパチを見て早速ももジャークをパクるイートン

すぐさまヒット!

が、軽い。スイスイ上がってくる。

・・・

なんでやねん!これが700~800gのジグを使う本家との差か

 

「イトヨリ釣りたいんですよね」とか言ってたレッドブル船長にもヒット!

有言実行。イトヨリダブル!

「イトヨリは呼べは寄ってくる(格言)」

 

いよいよ本格的に夕マズメになってきてレッドブル船長にさらに良型がヒット!

トルクのある引き。

上がってきたのは。。

なんとハタ!

うまそう、いや、うまいに違いない!

 

コモドのポテンシャルを堪能し帰港。

初日の夜はイタリアン。ラブアンバジョは欧米人も多くイタリアンの名店が多い。

GTの話で盛り上がる

 

二日目。

ルンバルンバ(Lumba-lumba)でキャスティングでGTを狙う。

たまたま全員青のJJJシャツ

 

キャスティング1匹目はブアカーオさん。

リベンジ&初のキャスティングGTに燃えるブアカーオさんは初日もほとんどジギングをせず、キャスティング練習に時間を費やしていた。

タックルやルアーのスイミングチェックなど人一倍念入りに準備をしていた。

事前情報から苦戦が予想される中、ジギングに逃げ切り替えていったイートンとは覚悟が違う。

しかもトップオンリー、シンキングは持ってきていないという男らしさ(イートンはシンキングだけで4本持って行きましたが何か?)。

そのブアカーオさんにヒットということで船中も盛り上がる。

・・・

が、上がってきたのは青い魚体。。

惜しい、カスミアジ。しかしGTには近づいている

 

予想通り、とにかくバイトが少ない。

そんな中でナブラ発見!イートンすかさずキャスト!

「もろた」と思うもキャストしてすぐ気付く。

あれ?これGTじゃないやつ。。

着水してすぐにヒットするも案の定ツムブリ。

釣らされた感が強い

 

その後もなかなかバイトのない中、シンキングで攻めていたレッドブルさんに大型のGTがヒット!

大型GT相手にドラグを締め、力と力のぶつかり合う壮絶なファイト!

ドラグを出さず竿を思いっきり曲げているにも関わらずなかなか上がってこない。

とうとう勝負あって上がってきた魚体はデカい!もう完全に見えている!

 

・・・ふっ・・・

 

という音が聞こえるくらいのフックアウトだった。

ヌルディン船長曰く35キロクラスだったと。。確かにそれくらいあった。。チャンスが少ない中でこれは口惜しい。

 

その後レッドブルさんは再度シンキングで25キロはあろうGTを上げるもあまり笑顔はなかった。。自己記録なのに。。

しかしやはりGTはカッコいい

 

気を取り直し、お昼を食べてこれから西側の1級ポイントに入るかと思われたが、午後はUターンし午前中に打ったポイントを再度打っていく。

何も出なかった。

 

二日目の夜もイタリアン。ラブアンバジョは欧米人も多く(以下略)

ピザが本当に美味しい

 

 

三日目。

船長には合言葉の「小さいのはいらない、大きいのが1本穫れればいいと伝えて出港。

昨日よりも潮が流れているし異なるポイントを流してくれている。バイトはないが期待が持てる。

そして過去馬並さんが50キロオーバーを仕留めたポイントへ。

さすが1級ポイント。雰囲気が違う。

魚影も濃く、気をつけなければツムブリにやられる。

とはいえトップでは出なかったのでシンキングに変えるとヒット。

10キロはあるかなと思ったがフックアウトしてしまった。

 

同じポイントを何回も流し直してもそれでもバイトが有る。

ここだけコモドではないみたいだ。

いや、ここだけコモドなのか。

 

ツムブリ

 

イソンボ

 

本命のGT(やはりシンキング)

 

気配はすごかったのだが流石に打ち切ったので移動。

やはりシンキングでなければGTは出ない。イートンはもうトップは諦めた。

 

浅場に移動しシンキングで攻めるも、根掛かり。。やってしまった。

タックルをクルーに渡し、外してもらおうとするがなかなか外れない。クルーが竿尻を持って思いっきり引っ張った瞬間、バキッという音とともにリールがリールシートから外れ、さらに外れたリールがロッドに激突しロッドもバットからすっぽ抜けて一式海に落っこちた。

思わず「オイオイオイオイィ!!!」と銀魂みたいにツッコんでしまった。

まさか人生でそんな漫画みたいなツッコミをすることがあろうとは思っても見なかった。

そしてあれだけロストバッゲージに気をつけておきながら、まさかここでタックルロストするとは。

やはりインドネシアには「まさか」がある。

クルーも懸命に探してくれたが、結局見つからずタックル一式紛失した。。

10分位経ち、クルーも落ち込んでるかもしれないと思い、声をかけようとしたが、もう寝てた。

メンタル強すぎだろ。こういうところは本当に凄いと思う。

「リールを持って引っ張って」とか声をかければ良かった。これを読んでいる方の参考になればタックルも報われます。

 

気を取り直して釣り続行。

も、やはり厳しい。バイトはあるがやる気のないバイトだ。

そのまま時間は流れ、最終ポイントへ。

船長からラスト3投のコール。

イートンの頭の中ではもう蛍の光が流れている。

 

終了か、と思いきや最後の最後でブアカーオさんにど派手なバイト!

ラスト3投の2投目で来たらしい。

よっしゃあああと何度も叫んでしまった。

ブアカーオさんの熱意と覚悟は皆知っている。

実はコモドに来る前にラツーでもキャスティング練習をしてきた。

釣りしていない時は常にGTとのファイトについて質問し、イメトレもしてきた。

にも関わらず正直今回のコモドの状況は想定以上に厳しかった。

ももさんなんて途中釣れなさすぎてジグ、さらにはワームまで投げていた。

 

とうとう報われる。

正直自分にヒットするより嬉しい。

多分皆そう思っている。

みよしにいたももさん、イートンは既にラスト3投を終え、ブアカーオさんを見守る。

ブアカーオさんとともにトモにいたレッドブルさんからも激が飛ぶ。

人生初キャスティングGTがこんなにドラマチックな展開で出るとは。

これは”持っている”と言わざるを得ない。

夕日と感動に包まれた船上にとうとう魚体が上がってきた。

ちょっと青っぽい個性的なGTだった。

 

三日目の夜もイタリアン。ラブアンバジョは(以下略)

この3日間はイタリア人よりピザ食ってる自信がある。

 

 

四日目。

本命のコモドジギング。

失意で寝込んでいるブアカーオさんを(物理的に)叩き起こし、4時半に出港。

期待を胸に朝マズメを迎える。

と早速レッドブル船長にヒット!

そしてイートンにもヒットでダブルヒット!

 

朝日を背にキャッツアイ風(ふざけているわけではなく必死にファイトしている)

 

暴力的な引き。根は荒くないだろうがPE4号だし強引に止める。流石に少しはドラグが出るが、プレッシャーだけはかけ続け、好き放題はさせない。

GTかサメ以外だったらなんでも良いと願いながら上がってきたのはイソンボ!

デカい方は16キロ

 

間違いなくイソンボの自己記録だ。さすがコモド。50キロクラスも普通にいるらしい。

その後もレッドブル船長が良型のイソンボを追加したり、イソンボと思しき魚にアシストラインを切られるなど楽しませてくれた。

 

オニカサゴ。台湾などに高値で輸出されるらしい。

 

飛行機に遅れないよう昼前には帰港し、最後に毎日食べてきたジェラートを食べる。

もうこのジェラートが食べられないのは残念と思ったが、前回も含めるともう全種類食べたのでやっぱり残念でもないか。

 

約4日滞在したラブアンバジョに別れを告げ空港へ。

なんかやたらと空港に人が多い。チケットカウンターには行列ができている。

観光客が戻ってきたとはいえ、流石におかしい。

自分の番が回ってきたがなかなか手続きが終わらない。どうしたのか聞くとシステムエラーらしい。

すると、職員が白紙のチケットに何か書き始めた。

まさかと思っていたら案の定手書きのチケットを渡された。しかもよく見ると目的地がジャカルタではなくバリになっているし。

間違いを指摘すると慌てて預け荷物の方へ走っていった。預け荷物の方にもバリ行きと書いてあったようだ。

危うくロストバッゲージするところだった。。

やはり「まさか」ということが起きるインドネシアであった。

 

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