アロール釣行記
釣りに行くのが嫌いな釣り人は結構いるはずだ。
時間、金、労力をかけて釣りに行っても、自然との勝負である以上、釣れないリスクは常に付きまとう。
釣行前から釣れなかったらという不安に苛まれる。
特に遠征は時間、金、労力のかかり方が普段の釣りとは桁違いなので尚更だ。
何が言いたいかというと、アロールへの遠征は本当に憂鬱だった。
飛行機代、船代もさることながら、アロールに向けてジムに通い筋トレもしてきた。
道具の準備にも余念がない。一時帰国の際に時間を見つけては釣具屋を何軒も回った。
体力、気力、道具etc... 心配事ばかりで楽しみと思ったことはなかった。
では何故釣りに行くのかというと、それは何故食事をするのかという質問と同じくらい愚問だ。
遠征に行くような人はどこか感覚が狂っている、普通の娯楽では満足できない残念な人だと思う。
前置きが長くなったが、今回アロールへ行く感覚のおかしい人達は、ハチベエさん、エモやんさん、ゼロ戦太郎さん、ももさん、スーさん、イートンの6名だ。
すったもんだしながら水曜の夜中便に飛び込みクパンへ、クパンでプロペラ機に乗り換えてアロールへ、アロール空港についたら車で港へ行き、船に乗り込む。
プロペラ機にテンションの上がる飛行機好きの二人
いい感じの船
11時頃に出港し、ポイントまでは7時間という話だったが、エンジントラブルなどで結局ついた頃には真っ暗になっていた。
というわけで、いきなり夕飯。なんとシェフが同船しており食事のクオリティは非常に高い。
釣りする前からもうビール飲んでる人いるよ。。
本釣行の1発目は。。
ももさんにイソン子(アロールでは10キロに満たないイソンボはイソンボ認定されない)
(スーさんが先にカマス釣ってたような気がするが、まあいいや)。
アンカー打ってるのでその後は続かず、餌釣りを試す。
あたりはあるもののイソンボと思しき魚に鋭い歯で切られる。
仕掛けをあれこれ工夫し、そろそろ夜が明けるという頃にヒット。
99センチのイソン子。このサイズなら筋トレはいらない
餌で餌を釣る
朝になり、船を流してジギング再開。
カサゴがよく釣れる(写真はほんの一部)。
スーさんにナミフエダイ。
刺身が美味しかった
ハチベエさんが朝一にラインを切られ、「何やってるんですか!」とか言ってたイートンも210ポンドのリーダーが歯でボロボロにされ切られた。。
頭にきたので持ってきた最もゴツいタックルを持ち出し、すぐさまヒット!
PE8号使っているのでゴリゴリ巻いてくる。
姿を表したのはアロール名物のルビー!
報われた!(釣行前は「最低でも30キロのやつ釣らないと行く意味ない」とか言ってたのは内緒)
その後ハチベエさん、ももさんとルビーが続く。
太い!
トリプルヒット!
昼過ぎまでルビーが続く
念願の膝乗せ
グロ注意
他の人達が昼寝している隙に
結果、第一回JJJルビーカップ@Alorは。。。
第4位 ももさん12kg(12kg×1)
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第3位 イートン18.5kg(10.5kg+8kg)
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準優勝 スーさん20kg(14kg+6kg)
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優勝 ハチベエさん20.5kg(12.5kg+8kg)!
珍しく会長に華を持たす(忖度できる)男たち
なお、景品として優勝者、準優勝者にはイートンからルビーのステッカーが贈呈された。
ルビーが落ち着いた(飽きた)のでキャスティングへ。
全然駄目だった
夜はアンカー打った後は各々好きなことをする。
またイソン子
ジギングで釣れた魚を泳がせていたイートンにも強烈なあたり。
この海域には人よりもでかい巨大なハタがいるので根に入られないようにドラグをフルロックして1cmでも多く巻き上げる。
最初は一進一退の攻防ができていたが、魚も釣られていることに気づいたのか、動き出すと、最大ドラグ30kgのソルティガからラインがズルズル出ていく。
ラインの先にいるやつは慌てている様子もなく、ゆっくりと根に向けて動いているのが伝わってくる。
結局止めることができず根に入られた。
何事もなかったかのように蹂躙された。
こいつを穫ることを夢見て筋トレしてきたのに、全く無意味だった。
筋トレだと思いこんでいたのは所詮ストレッチに過ぎなかったという現実を突きつけられ、茫然自失となった。
夜明け前に移動するということでちょっと仮眠。
目が覚めたら外はまだ暗いものの船が止まっている。
・・・。
しまった、寝過ごした。
慌てて飛び出すと既にハチベエさんがファイト中。
聞くと既に5分くらいファイトしているらしい。
水深がそんなに深くないのに全然上がって来る気配がないので大物に違いない。
時間をかけて上がってきたのは丸々太った20キロのイソマグロ!
かっこいい。これは本物のイソンボ
アンカー打ってるため望み薄だったにも関わらず粘り強くしゃくり続けていたエモやんさんにもとうとう良型がヒット!
キツネフエフキ
昨日までは前編、今日からアロール釣行記後編が始まるかなと思われた。
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翌朝、港に帰ってきた
記事がまる1日飛んだわけだが、時間が消し飛んだのではなく、単に1日中しゃくり倒して完全坊主を食らったのだ。
途中全然釣れない我々を見てキャプテンもいても経ってもいられず一緒にしゃくり倒したが彼も完全坊主だった。
同い年、ともに伊勢湾で腕を磨いた二人だが、実は領海問題(伊勢湾は三重のものか愛知のものか)を抱える
クルーと一緒に
帰りも空港で色々あったもののなんとか全員帰路についた。
乗り換え待ちでクパンの町に繰り出してランチ
「なんだ、ラツーと変わんねーじゃん!!」なんてご指摘は甘んじて受けましょう。。。
マジで悔しい。。。
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