JJJ(ジャカルタジャパンジガーズ)

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インドネシアの熱帯雨林に潜む虹色の雷魚を求めて (続編)

今回はトーマン釣行の続編になります。前回はこちら↓

インドネシアの熱帯雨林に潜む虹色の雷魚を求めて - JJJ(ジャカルタジャパンジガーズ)

 

 

どうしても野生のトーマンをトップで釣りたい

 

エメラルドグリーンとパープルの鮮やかな体色が目を惹き、胴回りは太く迫力があり、また、その美しさとは裏腹に獰猛で果敢にトップにも出る、JJJでは時に淡水のGTとも呼ばれる非常に魅力的な魚、トーマン

 

イートンはこの魚を求めてジャカルタから片道3~4時間の湖に何回も通ったが、釣れていない

期待に胸膨らむ行きはともかく、1日投げ倒してボウズでの帰りの3~4時間は辛い

 

一体いつになったら釣れるのか

7回目のボウズをくらったイートンはとうとう本気を出すことにした

 

「もうここまで来たら(日帰りのような)生ぬるい釣りしていても釣れないと思うので本気を出します」

土曜にハチベエさん、フェルチ尾さん、レッドブルさんと4人でトーマンを狙いに行くことになっていたが、イートンのみ金曜に休みを取って前日から泊まりで釣りをした

 

天気は最高

 

金曜は稀に見る高活性の日で、朝からバイトが多く、なんとトータルで13バイトもあった

しかし、結局ヒットは終了間際の1回のみ、しかもすぐにバレてしまった

 

流石に凹んだ

 

操船してもらった馴染みの船頭に「大丈夫だよ。明日こそ私たちは絶対に穫れるから」と慰められた

些細な事だが、彼がkita(私たち)と言ってくれたことに心を打たれた

彼は英語ができないし、私のインドネシア語は拙いので、彼と細かいコミュニケーションを取ることはできない

しかし、トーマンを釣るという同じ目標に向かって、彼も自分事として頑張ってくれているのがよく伝わった

 

夜、ホテルで1日の釣りを振り返り、やはり自身の甘さが釣果に繋がっていると感じた

そもそも2日くらいで本気というのが片腹痛い

金土で釣れない時のために日曜の予定もキャンセルして3日確保しておくのが普通だろう

そもそもホテルに泊まるというのも甘えている

観光ではないのだから

 

もし明日釣れなければ、次回からは釣り場に泊まりがけで釣りをする

これを釣れるまで何年かかってでもやり続ける、そうすれば(いつか)必ず釣れる

 

翌朝、5時にJJJ怪魚班3名と合流

次からは釣り場に泊まって釣りをするとハチベエ会長に言ったらちょっと引かれた

やはり最近よく釣っているハチベエさんは心に余裕がある

しかし私も既に覚悟を決めたので心は安らかだ

釣りたいという気持ちはもはやない

釣ることは決まっているのだから、あとは時間の問題だ

 

釣りを始める前に4人で船を決めるじゃんけん

覚悟が決まっている人間はじゃんけんも強いのか、イートンは見事1位になり昨日と同じ船頭、船に乗る

なお、2位はトーマン初参加で是非釣りたいレッドブルさん、3位は先日フェルチ尾杯を制し余裕のあるフェルチ尾さん、最下位は心に余裕ありありのハチベエさんだった

 

記念すべきトーマンデビュー戦。

最下位のハチベエさんだけ釣り船ではなく人を運ぶ用の船。。

 

トーマンは船のハズレを引くときつい

釣りにならなかったりする

しかしトーマンを釣るということはそういうことだ(byフェルチ尾さん)

 

雨季だからか水草が本当に多い

 

私の覚悟が伝わっているのか船頭は大型のトーマンでも入る発泡スチロールケースとそれを縛る縄を用意してくれた

また、ポイントも色々試してくれ、朝から行ったことのないポイントを回ってくれた

 

ただ、午前はバイトすら無かった

 

昨日までであれば焦ったり不安になるところだが、もう迷いはない

自分と船頭を信じてルアーを投げるだけだ

 

 

結局午前はレッドブルさんのみ見事釣果を上げていた(実はイートンも色々あってタウナギを釣ったのだが割愛)

45センチの良型のハンパラ。食べても結構美味しい。

 

フェルチ尾さんはフェルチ尾杯優勝で心に油断があったのか2回ヒットしたにも関わらずバレてしまったらしい

 

 

猫や蜂と戦いながらランチ

休憩時間に釣りの話で盛り上がるのもトーマン釣行の醍醐味だ(他の釣りは休憩無しで釣りをするので)

 

 

日が傾き、15時に再度船を出そうとすると、雷が鳴り、南の空が黒くなってきた

しかし”雷魚”というくらいだから雷が鳴ってるくらいのほうが良いだろう

 

『トーマンは釣る』

『ブログの記事も書く』

「両方」やらなくっちゃあならないってのが広報のつらいところだな

覚悟はいいか? オレはできてる

 

タックルを船に積み込む

 

 

 

 

 

流石に船頭に止められた

 

良い子が真似できないようなことを良い年した大人がするのも良くないので大人しく雷が止むのを待つ

待っている間、船頭がランブータンを採ってきてくれた

何でこのランブータンちょっと黒いのだろうと思ったらアリの群れだった

アリが群れをなすくらい美味しかった

 

1時間ほどすると雷が止んだので午後の部スタート

雨は引続き降っていて良い感じ、風もさほど強くなく、釣りやすい

 

出船して数ポイント回ったところで本日のファーストバイト

まあ、のらない

しかし悔しくはない、どうせ釣るのだから

 

次のポイントで吸い込むようなバイト

落ち着いて2回フッキングを入れ、すかさず障害物から引き離す

ファイトしながら杭や水草等の他の障害物の位置を確認し、そちらに走らせないように気をつける

雷が落ちるリスクは考えないくせに、トーマンをバラすリスクは全て頭に入っている

何度も強烈な突っ込みを見せるも堪え、とうとうランディングの時が迫る

 

いいサイズなので引っこ抜けない

ハンドランディングが最後のリスクだ(結構ハンドランディングでバラす)

と、船頭が発泡スチロールケースの中を探り始めた

 

イートン「(まさか)ネットあるの?」

船頭「ある」

 

おいおい、神か

ネット持っているなら何でいつもは船に持ち込まないんだよ、などという無粋な事を言ってはいけない

彼が以前ハチベエさんの良型トーマンをハンドランディングでバラしたことがあるとしてもだ

今日ここでネットがあるということこそ重要だ

いつかって、いまさ!

 

釣った瞬間雄叫びを上げた

船頭も叫んでいた

彼は凄腕のアングラーでもあるので、これくらいのトーマンは何匹も釣っている

それでも共に喜んでくれ、何度もハイタッチし、握手し、写真を撮った

 

70センチ、4キロ。グリーンとパープルの体色は写真では伝わりにくいが本当に美しい

 

叫びすぎて喉が潰れた

 

午後は厳しかったようで、結局この日のトーマンはこの1匹のみだった

 

帰りはいつものパダン料理を食べて各々の帰路についた

この日の帰りは渋滞もあり、家についたのは日付を跨ぐ頃だったが全く苦にならなかった

努力は報われる。極稀に。

 

(おまけ)

カレーになったトーマン。十分美味しいが、ガブスの方が美味しい。

 

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